紺色の背景に粒や色合いの異なる塩を3つの白い器に並べた、ブレンドのイメージ

塩のブレンドにつながった、フランスのワイナリー体験|工藤清敏さんの塩の話

複数の塩を組み合わせて、自分が考える塩をつくる。その発想の背景として、工藤清敏さんが挙げているのが、フランスのワイナリーでの体験です。

今回は『自然治癒力を引き出す 塩の真実を伝えたい』から、塩のブレンドにつながった経験を紹介します。

32歳の頃に訪れたフランス

塩づくりについて考えるなかで、工藤さんは以前の仕事で訪れたワイナリーのことを思い出したと語っています。

その時に思い出したのが、僕が32歳の時に行ったフランスでのワイナリーでの体験です。当時僕は、日本にワイナリーを作るというプロジェクトに呼ばれていて、それでフランスに行ったのです。

100種類ほどのブレンドを確かめる

訪問先のワイナリーで目にしたのは、多くのブレンドをつくり、関係者が確かめていく光景でした。

僕が訪れたフランスのワイナリーでは、ワインのブレンドを100種類くらい作っていました。どのブレンドがいいかをオーナー家族や工場の人たちがいろいろチェックしていくのですが、そのブレンドの仕方を見ながら、「ああ、こういうのがワインのパワーブレンドのやり方なのだな」と。

一つのブレンドだけで決めるのではなく、さまざまな組み合わせをつくって確かめる。その現場での経験が、工藤さんの記憶に残っていたのです。

ワインでの経験を、塩づくりの発想へ

工藤さんは、当時の経験と塩のブレンドとのつながりを、次のように語っています。

当時のフランスでのワインのブレンド法を思い出して、塩と塩をブレンドすることによって僕が考える最高の塩を作ろうと思ったのです。

異なる仕事の現場で見たことが、後のものづくりの発想につながる。工藤さんにとって、フランスのワイナリーでの体験は、そうした経験の一つでした。

本書では、塩について学んだ経験だけでなく、さまざまな仕事や人との出会いも、ご自身の塩づくりにつながる背景として語られています。

掲載箇所:原著pp.10〜11より部分抜粋。引用部分以外の導入・見出し・説明は、うまいもの研究所が構成しています。

次回予告:暮らしや文化の中で大切にされてきた塩について、本書の話をたどります。

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